一年を通して、今や世界各国から観光客が絶えない京都。
嵐山や金閣寺など、定番の京都もいいけれど、次に京都にいかれる際に、「宇治」を候補に入れてみませんか?
お茶で有名な宇治ですが、案外知らないことが多い宇治の魅力をお伝えします!
宇治ってどこにあるの?
とは言うものの「宇治」って、どこにあるかご存知でしょうか?
京都市の隣にあり、JR奈良線で京都駅から約20分で宇治駅に到着出来ます。
宇治駅に着くと、こんな茶壷型のポストがお出迎えしてくれます。
現在こそ、電車で20分程度で京都中心部からアクセス可能な宇治ですが、平安時代では避暑地的な存在だったそうです。
のんびりとして緑も多く、避暑地と聞いて何となく納得できるところがあります。
宇治川の雄大な流れに癒されよう!
宇治と言えば、源氏物語。
誰もが知る平安時代の代表的長編小説である最後の章は「宇治十帖」と呼ばれています。
その「宇治十帖」の中で薫と匂宮に思いを寄せられた浮舟は、思いつめて宇治川に入水をしまう、と言うシーンがありますが…
実際に宇治川を目の当たりにすると「十二単を着ていたら助からないのでは?」なんて、思ってしまうほど、宇治川の流れは雄大です。
ところで宇治川ですが、これは京都での呼び方で、滋賀県内では「瀬田川」大阪府に入ると「淀川」になるそうです。
「淀川」と「宇治川」が元は同じ川だなんて、ちょっとびっくりですよね。
宇治橋の周辺は宇治公園があり、鵜飼などが行われるほか、春には桜が咲き、夏には花火大会も開催されるそうです。
また、1キロほど上流には天ケ瀬ダムがあり、見学コースもあるので、お散歩がてら体験してみるのも楽しいですね♪
新しくなった鳳凰堂を見に行こう
言わずと知れた十円玉の裏、世界遺産の平等院鳳凰堂は、宇治に来たら絶対に外せませんよね。
実は平等院は2012年9月より鳳凰堂の外壁修理を行っていました。
2014年春に、ほぼ修理が完了し、創建当初の色彩を取り戻しています。
平等院が創建された平安時代末期には、「末法思想」が広く信じられており、世の中は混乱の中にあったそうです。
平等院は、そんな混乱を癒すべく、極楽浄土をイメージして作られた建物だとか。
鳳凰堂の正面に立ってみると、左右に対象に広がるその建物はほんと神秘的。
天気のいい日は、池に鳳凰堂が浮かび上がり、絵にかいたような美しさです。
目の当たりにすると、「極楽浄土ってこんなところなのかな…」って厳かな気分に浸れます。
押さえたい「宇治グルメ」
宇治に来たなら、せっかくだし美味しいものを食べたい!
という事で、おすすめのお店を二つほどご紹介します♪
中村藤吉本店(抹茶ぜりい)
宇治と言えば、やっぱりお茶!これは外せないですよね。
「伊右衛門」の福寿園や、「綾鷹の」上林春松本店など、誰もが知っているお茶の名店が勢ぞろいですが、やっぱりイチオシは「中村藤吉本店」です。
重要景観文化的景観に指定されているお店に併設されている、喫茶でいただけるのが、「抹茶ぜりい」をはじめとしたスイーツの数々です。
大人気のお店なので、いつ行っても行列が絶えないのですが、並んでも食べたい逸品です!
お土産用にも売られていますが、風情あるお店でいただく「抹茶ぜりい」は絶品ですよ!
【お店詳細】
中村藤吉本店:京都府宇治市宇治1-10 TEL:0774-22-7800
清庵(湯葉のあんかけ丼)
京都と言えば美味しいものがたくさんありますが、湯豆腐をあげる人も多いのでは?
湯豆腐も捨てがたいですが、宇治には「湯葉あんかけ丼」と言う優しい味の丼があります。
生湯葉を贅沢に出しのきいたあんのコラボはほっとする味で、しかもヘルシー。
真ん中の「木の芽煮」で味を変えていただいても楽しめますよ。
【お店詳細】
清庵:京都府宇治市宇治妙楽169-1 TEL:0774-22-2689
※ランチのみの営業なので注意です!
もう少しすると、宇治川の桜も満開になります。
京都市内にも著名な桜の名所はあるけれど、宇治川に癒され、平安時代の極楽浄土で心を癒され。美味しくヘルシーなものを食べる。
そんな京都の旅もいいですよ♪